活動内容

ごあいさつ

「愛知県貴金属工芸品商工協同組合（アイキコウ）」は結成以来その時代時代の政治的･社会的に起こった諸問題に立ち向かって努力して参りました。

組合結成当時は宝石類の輸入は許されていたものの、金･白金は輸入できず、密輸品に頼らざるを得ない状態から脱却する為、政府所有金の払い下げ窓口として協同組合が結成されました。
さらに当時の物品税問題にも政府に対して意見具申を行い、25,000 円以上の商品に20％の税率であったものを、37,500 円以上･税率15％となり、さらに平成元年には消費税が導入され、物品税が廃止となり、他業者と同じレベルとなりました。

当組合においては、政府･厚生労働省による産業界の労働者育成目標である国家技能検定試験を実施し、愛知県で延べ200 人を超える貴金属装身具製作技能士の指導･育成にあたって参りました。

また創作品コンクール(中部ジュエリーコンテスト)を行い、技能士の製作技術と、材料の生かし方、デザイン、使い勝手、市場性等々、総合判断の上、愛知県知事賞･名古屋市長賞をはじめ各賞を授与し、業界のデザイン･製作技術のレベルアップに寄与して参りました。

名古屋市･名古屋市技能職団体連合会主催の「尾張･名古屋の職人展」に出展参加し、一般消費者に対する啓蒙、当業界のP･R 等に努めています。

今それぞれ自己の事業を守るために精一杯の努力が続けられる中、不況による景気低迷と先行き不安のもとで斯業界の進むべきビジョンを確立して行かねばなりません。

特に若い組合員方に魅力の有る組合作りになお一層の努力を求められているところであります。
これから10 年20 年とこの業界で自らを打ち込み、生計を立てようとされる方々が進んで組合に参加して自分達の業界を守る一員になって頂きたいものであります。

先輩方が幾多の問題を乗り越えて来られたように、ともに手を差し伸べ、相携えて、斯業界の未来を創って行けるよう願って止みません。

5代目理事長　脇海道廣美氏
創立40周年資料集の挨拶より